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自己破産

2018-10-29

【自己破産で処分対象となる財産】自己破産制度をより詳しく知る③
今回は、自己破産手続により処分しなければならない財産を見ていきたいと思います。

 

自己破産で処分対象となる財産

ここではまず押さえておきたいのは、処分をしなければならない財産はあくまで破産申立をした本人のものであり、かつ破産手続開始決定の後に取得した財産は原則として処分対象にはならない、ということです。すなわち、「本人所有かつ破産手続前に取得していた財産」が処分対象となると言い換えることができます。

住宅…処分されることに、手続は任意売却か競売が実施されることが多い

住宅に関しては、生活必需品とは認められず、破産手続の過程で換価処分されることになります。そうなると、丸腰で放り出されると考えがちですが、以下の点もあわせて押さえておかれるといいでしょう。

疑問1…継続して住めなくなる?

これは、所有権と居住権を区別して考えてみるとよいでしょう。住宅が処分されるということは、所有権を失うことを意味します。しかし、それがただちに居住権の喪失につながるわけではありません。競売などの手続を経て、新しい所有者が見つかるまではその物件に住み続けることは認められています。新所有者側でも、立ち退きを求める場合は転居費用の一部を負担するなどの対応を行うことが実情として多いようです。

 

従って、住宅の処分で所有権は失っても、居住権は認められているという状態になると考えるとイメージしやすいかと思います。冒頭の、継続して住めるかという問いについては、それが将来にわたりずっと住み続けられるかという意味であればNOとなりますが、破産と同時に(新しい所有者が見つかる前でも)出て行かなくてはならないかという意味であれば、これもNOということになります。

疑問2…立ち退きを求められることはない?

これは、既に所有権は失っている状態で、落札者に法外な立ち退き料を請求した場合などを想定してみるとよろしいでしょう。所有権は失っているため、状態としては一種の不法占拠と見ることができます。ここで落札者側が、話がまとまらないとして裁判所に申し立てた場合、立ち退き命令が発せられる可能性がありえます

 

こうなると、所有権のみならず居住権を喪失してしまいかねませんので、落札者側との対応は慎重に行うべきでしょう。この場合でも、立ち退きの期限までは住み続けられることは上で述べたとおりです。また、転居費用の負担に関して落札者側が応じる必要があるのも既に述べたとおりです。

疑問3…共有名義でも処分?

基本的な考え方は既に述べたとおりですが、一括売却などの法的な例外を除き、破産者でない名義人の部分は処分されません。共有の不動産の場合、破産者名義のところが落札者に置き換わると考えるとよろしいでしょう。ただし、そのような権利関係が複雑な物件を購入する人は実際には多くは無く、買い手が相当期間見つからないということはありえます。結果として、長期間住み続けることが可能となるケースもあるようです。

疑問4…賃貸物件でも立ち退きが必要?

賃貸物件の場合、そもそも所有者ではないため破産手続で処分されるということもなく、継続して住むことは可能です。もちろん、家賃滞納などの理由で大家さんから立ち退き請求を受けないように家賃はきちんと支払っていることが前提です。

自動車…ローンのあるものは引き上げ、ないものは裁判所の判断次第

自動車の場合、ローンが残っているかで場合分けできます。ローンが残っている場合、引き上げ、売却、残代金請求となるのですが、仮に自己破産前に売却代金などでローンが完済できた場合、引き上げは回避できる場合があります。ローンがなかったり、現金購入していた自動車を処分するかどうかの判断は、裁判所にかかっています。

 

一般に売却査定価格が20万円を超える場合処分対象になると言われていますが、別に処分費用がかかるなどの価値が下落する要素があった場合、処分しないと判断される可能性もありえます。

保険…解約返戻金が20万円以下かどうかが判断の分かれ目に

保険の場合、解約返戻金の有無と額で財産評価が異なってきます。まず、20万円を超える解約返戻金がある場合財産とみなされ管財事件となる可能性があります。この場合、解約して返礼金を配当に充てるか返戻金相当額の現金を納付するなどの方法で配当されていくことになることが多いようです。20万円未満の場合は原則として解約は不要です。

退職金…処分財産であるが裁判所により扱いが異なる

退職金も処分対象の財産ではあります。ただし裁判所によっていくらの場合処分するかの基準にばらつきがあり、20万円で明確な線引きがされているとも言い切れません。退職金が支給される見込みの場合は、なるべく専門家に相談の上手続を進めることをおすすめします。

 

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